#【水晶の意味完全ガイド】
パワーストーンを語る上で絶対に外せないのが水晶ですね。天然石やパワーストーンのに詳しくない方でもご存知の方は多いのではないでしょうか。パワーストーン界の王道であり美しい六角形の形が印象的な水晶は、老若男女問わず不動の人気を誇っています。
透き通る透明感が美しく、宝石としてアクセサリーの装飾などでも用いられることが多くあります。そんな水晶には様々な種類があり、形やインクルージョン(内包物)により名称が変わります。水晶の種類や意味などをご紹介いたします。
水晶の意味
天然石のお店やアクセサリーショップでは、水晶は「クリスタル」や「クォーツ」と呼ばれており、お店により名称に違いがあります。また、ガラス製品を「クリスタル」と表記している場合もあり、少しややこしく感じてしまうかもしれません。
今現在は水晶を表す言葉として浸透しており、一概に間違いだとは言えませんが、実は「クリスタル」と「クォーツ」は別の意味をもつ言葉であり、同じではありません。ここでは「クリスタル」と「クォーツ」の違いをご紹介させていただきます。
クリスタルとクォーツの違い
クリスタル ~crystal~
クリスタルというのは、はるか昔ギリシャ人が雪の中から水晶を見つけ、氷が石になったのではないかと勘違いをし、【クリスタロス(氷)】と呼んだのが語源とされています。クリスタルとは、日本語に直訳すると【結晶】という意味になり、実は水晶を意味する言葉ではありません。
結晶とは、原子や分子が規則正しい形でならび、形成されながら成長する鉱物のことを言います。水晶は六角形の美しい形をしていますが、これは規則的に成長をする結晶であるために、このようなキレイに整った形となるのです。
結晶というの私達の生活の中でも身近な存在です。食卓にかかせない食塩も結晶から成り立っています。肉眼では見えませんが、食塩を拡大して見てみると、小さい結晶が集合体となっています。また、学校で行った理科の実験をなどでもあるように、ミョウバンや塩を溶かして固めると四角い結晶が完成します。この結晶がクリスタルなのです。
クォーツ ~quartz~
クォーツとは、和名を石英といい、水晶を意味する言葉でもあるとされています。英語では石英も水晶も区別されておらず、また日本では透明の大きな結晶のことを水晶といいます。水晶かどうかという定義が非常に曖昧であるため少々もやっとするところではありますが。
日本語に訳した時、水晶を意味する言葉は「クリスタル」ではなく「クォーツ」であるとされていいます。クォーツという言葉は時計によく使用されています。これは「水晶発振器」をさす言葉であり、やはり水晶に関連していますね。
石英も水晶も、どちらも二酸化ケイ素の結晶ですので、鉱物学的には同じということになります。宝石業界の世界では、特別美しさが際立つ水晶のことを【ロッククリスタル (rock crystal)】と呼ぶのが一般的とされていますが、【クリスタルクォーツ(crystal quartz)】とも呼ばれています。
こうした呼び名から、クォーツ=水晶=クリスタルであると広まったのではないでしょうか。厳密な決まりはなく、今ではクリスタルもクォーツも水晶をさす言葉として浸透していますので、どちらを用いても間違いではありません。
形による分類
水晶には様々な形のものがあります。その一つ一つに名称があり、全て水晶独特の神秘的な輝きが魅力的です。自然の中で形成される形状は大自然の力強いパワーを感じます。同じ水晶という鉱物でも、形が違うだけで雰囲気も異なり、いろいろな顔を見せてくれます。ここでは代表的な形状の水晶をご紹介させていただきます。
クラスター
最もポピュラーに広く知れ渡っている形状であり、水晶の原石というと、ほとんどこの水晶クラスターを意味すると言っても過言ではありません。クラスターというのは群晶という意味で、いくつかの単体の結晶が同じ基盤を分かち合い形成されたもののことです。
光を受けるとそれぞれの結晶が光を反射し美しく輝き、空間浄化の作用がより強くなるといわれています。クラスターは共通の基盤に集まっていることから、調和や協力をあらわし、気の通りが多い場所や人の集まる場所に置くとよいとされているので、玄関先やリビングなどに配置してみましょう。
ポイント
ポイントとは、単体の結晶のことを言い、クラスターから外した1つの結晶の事もポイントと呼ばれています。水晶の結晶は六方晶形という形で、柱面同士は常に120度で隣り合わせとなっています。また、柱面と錘面の角度は常に128.13度という一定の形で形成されています。
水晶ポイントは一点集中の強い波動を放っています。クラスターの広く浄化を促す効果とは違い、悪い気が集まる場所を重点的に浄化したり、限定したエリアを清める時に特に効果を発揮します。鬼門や裏鬼門など、家相の良くない場所へ置くようにしてください。
カテドラル
カテドラルという言葉はあまり聞き慣れない単語ですね。これは階段状に表面がデコボコした形状をしており、中世キリスト教の協会建築を連想させる見た目となっています。カテドラルとは「大聖堂」という意味で、見た目通りの名前が由来です。
叡智に繋がるとされており、水晶の中でも特にヒーリング効果の強いものとおり、協調性や協力姿勢を促す効果もあるため、チームワークを高めたいときにもおすすめの水晶です。また、カテドラル水晶を持ち瞑想することで、おのずと知りたい情報が得られるとされています。
レーザー
細長い結晶のことをレーザーといいます。クラスターなど一般的な水晶よりも先端までが長く、レーザーのように強いエネルギーを発することからこの名が付けられました。マイナスエネルギーを排除し、オーラ修復パワーが非常に強力な水晶であるとされています。
レーザーの先端に集まる力が強いのが特徴であり、浄化や治癒目的で用いられることが多くいですが、名前の通りとても強いパワーを秘めているため、使い方を誤ってしまうことで、逆にオーラやプラスエネルギーを傷つけてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
キャンドルクォーツ
その名の通り、キャンドルのような形状をした水晶のことです。中心の水晶に後から小さな水晶や石英などが取り囲むように成長し、その見た目が蝋が溶けたかのような姿をしています。クアンどるクォーツは、マダガスカル産のミルキークォーツに多く見られます。
精神面を支えるお守りとしての効果が強く、感情のバランスを整え人間関係を円滑にすすめるサポートをしてくれるでしょう。カテドラルクォーツの一種とされており、見た目は非常に似ていますが、カテドラル水晶に比べるとそこまで複雑な形をしていないのが特徴です。
インクルージョンによる分類
インクルージョンとは内包物という意味です。水晶が自然の力で形成される途中、中に様々なものが入り込んでいるものがあります。気体であったり個体であったり、また1つだけだったり複数だったりと、その入り込み方は多様にあります。
しかし、これはただの不純物とは違い、水晶をより美しくしてくれる効果もあるものです。インクリュージョンがなければキャッツアイ効果などは存在しません。鉱物の中に内包物が入り込んでこそ神秘的な自然のパワーを感じることが出来ま、それもまた天然石の魅力の1つでもあります。水晶はインクリュージョンにより別の名称がつき、効果や意味なども変化します。
ファントムクリスタル
日本での呼び名は山入水晶です。一時成長が弱まったり止まったりした水晶が、再び成長しだすことで、結晶の中に年輪のような模様がうまれます。木々を思わせるその模様が水晶と合わさることで、なんとも言えない自然の神秘を感じます。
ファントム水晶の出来上がる過程から、困難を乗り越えたり克服をする象徴とされており、愛する我が子の成長のお守りや、商売・事業成功の守り石としても多くの人々に支持されています。
レインボー水晶
透明な水晶の中に虹を閉じ込めたような神秘の石です。成長の過程で水晶にクラックが入り、そこに光が反射することで、レインボーの輝きが生じます。
虹は希望や明るさを象徴しているとされ、浄化パワーの強い水晶の中に虹が入っているレインボークォーツは、持ち主に希望を与え将来の不安を取り去り、前向きな気持をもたらしてくれます。癒やし効果もあるので、レインボークォーツを見つめるだけで心が洗われ清々しい気持ちになれるとされています。
ガーデンクォーツ
水晶の中に様々なインクリュージョンが入り込み、その模様がまるでどこかの景色や庭園のように見えることからこの名が付けられました。日本では苔入り水晶と言われたりもします。一つ一つがとても個性的で同じものは世界に2つと存在しません。
見るからに魅力的で、どこか幻想的な雰囲気の漂うこの水晶はコレクターも多く、世界中の水晶愛好家に人気があります。地に足をしっかりと付け、広大な大地のようなエネルギーで成功へと導く開運の石であるため、会社経営や自営をされている方にオススメです。
ダブルターミネーテッド
2つの先端を持つ水晶をダブルターミネーテッドといいます。両剣水晶とも言われ、高い洗浄効果が期待できる水晶となります。一方の先端でネガティブなエネルギーや負の感情を吸収し、もう一方でそれらをプラスに変換してくれる能力があります。
陰と陽のバランスに優れており、ストレスを軽減し気の流れを正してくれるとされています。心身の状態を整え、強力なヒーリング効果と穢れを落とす能力に長けている水晶です。
クォーツインクォーツ
水晶の中に水晶が貫入したもので、和名では貫入水晶と呼びます。水晶の結晶を別の水晶が包成長した水晶で、希少性の高いものになります。目標達成を手助けする効果を持ち、持ち主の潜在能力を開花させてくれます。
また、恋愛や仕事運など、あらゆる幸運を引き寄せるとされており、水晶特有の浄化作用に合わせ、願いを叶える特別なお守りとして大変人気があります。透明度の高もあり、神秘的な佇まいが非常に魅力的で、未知なる世界のパワーをひしひしと感じます。
ルチルクォーツ
金運・勝負運のお守りとして広く知れ渡っているルチルクォーツも、実は水晶の仲間です。金紅石や二酸化チタン鉱物などのルチルが水晶の中に入り成長します。その見た目から「針入水晶」「金紅石入水晶」などとも呼ばれており、パワーストーンの中でも人気の高い水晶の1つです。
金運だけでなく、人を引き寄せる効果が強いため、経営者やリーダー的役割の方にピッタリの水晶です。また、新しい環境下での生活や心身のバランスをサポートしてくれるパワーもあり、新しいスタートの時にお守りとして持つと不安が解消され前向きな気持ちになれるでしょう。
ストロベリークォーツ
水晶の中に、微量なゲーサイト(針鉄鉱)が入り出来上がります。赤褐色やピンクなど、可愛らしい見た目がと特徴的で、愛と美を象徴する女性のお守り石であり、精神の安定を支えます。愛を呼び込む力があり、女性ホルモンを促す働きがあるため、女性らしい魅力あふれる仕草や表情が自然と出るようになるでしょう。更に、若さを保つ神秘の力があるとされており、華やかな職業の方や、人に注目を浴びる方にとてもぴったりの水晶です。
ダイヤモンドと間違えた!?
水晶はその美しく輝く透明さが一番の魅力ではないでしょうか。その中でも特に美しいのがハーキマーダイヤモンドとされています。アメリカのハーキマー郡で採掘されることからこの名が付けられました。出産のお守りや才能開花のサポートなど、多岐にわたる効果が期待され、心身のバランスを維持し強力な浄化作用が魅力的です。また、子供の想像力や行動力、将来に向けた大きな可能性を伸ばすなど、未来へ向けた前向きな効果があるとされています。
水晶なのになぜダイヤモンド??
水晶でありながら名前にダイヤモンドと入っているのはとても不思議な感覚ですね。実は、一番最初にハーキマーダイヤモンドを発見した人物が、あまりの美しさにダイヤモンドと間違えたことが由来であるとされています。
発掘された状態のままでも特に美しい輝きを放ち、その存在感は水晶とは思えないくらいであるとされています。幻想的な姿で神秘的なイメージを与えてくれるハーキマーダイヤモンド。インクリュージョンが少なく、中まで光が届き屈折することで、通常の水晶よりも更に強く輝くのではないかと言われています。
別名「ドリームクリスタル」
ハーキマーダイヤモンドはドリームクリスタルとも呼ばれています。神秘的な形や輝きからイメージされることはもちろんですが、実はハーキマーダイヤモンドは「夢」と7とても深い関係があるとされています。この水晶を持つことで、非常に鮮明な予知夢を見ることが出来、持ち主にとってとても重要な事柄に気付かせてくれると言われています。はるか昔の時代から「夢見の石」として用いられてきました。
水晶の効果
魔除けのお守り
水晶は、災いを断ち切り幸運を呼び込むお守り石として古来より愛されてきました。日本だけではなく、世界各国で宗教的儀式やご祈祷などに用いられ、人々を守る護符や御神体としても水晶が使われてきました。
また、寺院などの古くからある建物には水晶が埋められている場合があり、土地を鎮め空間の浄化をするための重要な枠割を担っていました。水晶は全ての魔を退け福を引き寄せる、強力なパワーストーンです。
浄化作用
なんといっても水晶の効果はその高い浄化パワーではないでしょうか。水晶を用いて他の天然石を浄化する方法もあるくらい、水晶は高い浄化作用を持っています。
心身の浄化をし体内に溜まった毒素などを出す効果や、空間を浄化し清らかなエネルギーを送り込み癒やしの場を作るなど、まさに万能のお守り石にふさわしい効果が期待されています。浄化をしリフレッシュさせることで、持ち主に気力を与えイキイキとした生命力をもたらしてくれるでしょう。
他の天然石との組み合わせ
水晶は他の天然石と組み合わせることで、その石が吸収した負のエネルギーを浄化し、本来の輝きを取り戻す手助けをしてくれます。
更に石のパワーを増長させ効果を大きくしてくれるため、パワーストーンブレスレットの中に水晶を入れることで、通常よりも強い効果を発揮するでしょう。様々な天然石と組み合わせた場合、水晶が全体を癒やし、石同士が反発することなく高い効果を発揮できるようサポートしてくれます。
相性はあるの??
水晶と相性の悪い石はありません。水晶はすべての石と波動を合わせることが出来るので、自身が望む願いに合うものと組み合わせることで、最強のお守りとしてを身につけることが出来ます。石同士の相性を気にする場合、一緒に水晶を取り入れてみましょう。
そうすることで石と石の間を取り持ってくれます。水晶は透明なので見た目も美しく、どんな石と組み合わせてもイメージ通りのものができるので、迷ったらとりあえず水晶を入れておけば間違いないでしょう。
贈り物としての水晶
水晶はパワーストーンの王道であり万能のお守りです。全体運をアップさせ、自身だけでなく周りを浄化してくれるため、持ち主の力となってくれるでしょう。特にパワーストーン初心者の方には一番おすすめの贈り物です。
万人に愛されてきた水晶は、すべての事柄に置いて守りサポートしてくれる効果があります。幸せになってほしいと願う相手に贈ることで、水晶がその気持ちを汲み取り、持ち主のために幸運を呼び込んでくれるでしょう。
日本の国石にあと一歩
日本は国石が翡翠ですが、実は最終選考まで残ったのが翡翠と水晶でした。水晶は、あと一歩翡翠に19票差で負けてしまいましたが、古来より日本との関わりが深い天然石です。今現在は本格的な採掘はあまりされていませんが、日本でも採れる数少ない鉱物で、昔から装飾品や日用品に用いられてきました。国石には選ばれなくとも、日本を代表する天然石であることに変わりありません。