カルセドニーは和名で 「玉髄」であります。基本的な色合いに、水色、オレンジ、緑、白、灰色、紫、ピンク、青、など多彩な色合いを持っていますので、色の違いで種類が、分けられています。それらの名称は、アゲート、 カーネリアン、 ジャスパー 、 クリソプレーズとつけられておりますが、 鉱物としては同種のものとなります。
カルセドニーについて
種類の多い石ですが,ほとんどの石の様子は半透明な状態で、柔らかな雰囲気があります。この様な見た目がパワーストーンとしても良い方向に働いて、人との関わり合いを、穏やかにする緩衝材のようなものとして、役立ちます。色とつや種類によって,石の見かけは多種多様ですから、時間をかけてゆっくり気に入るものを、探すようにしましょう。
カルセドニーの歴史
古代のカルセドニー
歴史上に登場したのは、最も古いもので、B.C.3,000~B.C.1,200頃、 ヨーロッパの エーゲ文明(青銅器時代)に使用が認められています。クレタ島にある遺跡にクノッソス宮殿があります。ここからは、B.C.1,800年頃と鑑定される、印鑑が出土発掘されましたが、これはカルセドニーを加工したものです。
東アジアのアフガニスタンでは、A.D.100年頃この時代の、クシャーナ王朝に使用されていたとみなされる、カルセドニー製の出土品が混ざった、シバルガンの遺宝が、「Tillya-tepe」で調査の結果発掘されております。 このカルセドニーは古代ギリシャの都市「Chalkedon」の周辺から産出したので、名付けられたといわれております。
カルセドニーやアゲートは加工がしやすいので、比較的に古くからその美しさもあって装飾品に、使用されていた鉱物です。 カメオはこれらの鉱石に彫刻を施して、印章や装飾品にしたものです。カメオはこの時代に大流行し、加工技術が発達して現代にも伝えられております。新約聖書の伝えるところでは、 城塞都市であるエルサレムの城壁を構築する際に、土台石にカルセドニー使用しているとあります。
近代のカルセドニー
1,800年代ヨーロッパのフランスとの国境から約50kmの距離に、ドイツのラインラント‐ファルツ州にイダーーオバーシュタイ(IdarOberstein) という都市があってここが世界で、最もカルセドニー加工技術を高めていって、 宝石研磨産業で世界中から認められる中心地を確立しました。 加工品の製品の中でも数量が多いのは、アゲート (メノウ)でしたがこの鉱石は、大部分は輸入されたもので、ブラジルを中心とした南米原産のものです。
このような発展の基礎として、ルネッサンス期の盛り西暦1,400年代に、 この地でメノウ鉱山が発見され、アゲート原石がここで採掘できて、それの加工が始まりでした。その後、1870年にメノウ鉱山は採掘を終了しましたが、その後の南米からの輸入では、原石が貨物船の安定のためのバラストを兼ねていたので非常に安い価格で手に入ったのです。そしてこの土地の人の加工技術の高さと持続力、更に世界的に有名な宝飾デザイナーも 多く住み、研磨工房が数多くあり、宝石販売店も軒を連ねています。
カルセドニーの意味
古代ギリシャで発展していた都市のカルセドンで鉱石が採掘されていたので、都市名からchalkedonが石の名となり、やがて呼び名がChalcedonyになったものであります。 ラテン語のカルセドニウス(Chalcedonius) が語源とも説をとなえる研究家もおります。それは、ローマ帝国の初期の 作家、博物学者、 プリニー・ザ・エルダーが著作した 「プリニーの自然史」 に半透明の宝石を表す言葉として使われていたと言われています。
カルセドニーやアゲートは複合的に物質が集合して、さらに結晶となった成り立ちから、「集合」「共有」という意味合いを持つとされます。これらの言葉から複数の人たちが、絆をより深くして、人間関係の親密度を高める働きがあると言われています。
またピンクやホワイトのカルセドニーは、縁談などを良い結びつきにまとめる方向にサポートしますので、婚活や縁結びの力添えとして使用するとよいでしょう。
カルセドニーの特徴、
カルセドニー は火成岩にできた自然の空洞や洞窟などの内面に、石英やモガナイト(moganite) の鉱物が結晶となって半透明に石化した鉱石です。 肉眼では見分けがつかない、微小結晶が集合してできる潜晶質構造という物質が、カルセドニーです 。インド 、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、マダガスカル、 タンザニア、アメリカ など世界中に資源はあります。
カルセドニーの効果
外見上の色合いや醸し出す雰囲気に表れているように、人を成長させ、辛抱強く包み込んでくれます。対人関係では硬さを取り除いて、持てる力を最大限となるようにサポートしてくれます。面接や受験を受けるときにも、判断力と集中力をアップさせてくれます。結婚相手を探すような場合にも,石のサポートが人間性をも高めるように働きます。
カルセドニーと相性の良いパワーストーン
ブルーレースアゲート との組み合わせ
友達との関係を良くしたいと望む人に効果あります。思いやりの気持ちや絆を深くします。持ち主の心を優しくし、 穏やかさをもたらしてくれます。
プレナイト との組み合わせ
持ち主の性格を社交性が高くなるように働き、周囲の人たちのとの間に、深い思いやりなどを投げかけて、お互いが和やかに過ごせる力を与えます。
アクアマリン との組み合わせ
二つの石の持つパワーから人々の結びつきを強くして、カップルの間をより強固にするように働きます。家庭においては家族の円満を深くする働きがあります。勉学など着実にこなしてゆくときも役立ちます。
クリソプレーズ との組み合わせ
未来を見据えて、夢や希望を持つが、気持ちが前に進まない性格に作用して、がむしゃらに前進させてくれます。失敗をして落ち込んでいるようなときに、安心感を引き出して励ますように作用します。ノイローゼなどから体調の変化に良薬となります。
ボツワナアゲート との組み合わせ
社会生活で複雑な人間関係によりダメージを受けたとき、元どうりの健康状態に回復させてくれます。仲の良い友人と喧嘩したなどや、付き合っていた恋人と、うまくいかなくなったときにも使用するとよいでしょう。物事をあまりにも深刻にとらえすぎて、不安感に襲われたようなときに、解消されます。
ラリマー との組み合わせ
この組みあわせは、お互いの石の力が、平和で穏やかにという事に向かっています。もめている関係を取り除き、あとくされの無いように、スッキリとしたい人におすすめです。この組み合わせは、人のみならず、動物や植物にも愛情をもたらします。動・植物関係のお仕事に携わっている人にお勧めです。
カルセドニーの石言葉
「思いやり」「達成能力」「自信」「社交性」 などです。持ち主が所属する人々との関係を穏やかに、しかも積極的に進めていく力を与えられるので、「思いやり」や 「社交性」 が石言葉になります。 「自信」「達成能力」も石言葉にありますが、判断力・集中力を最大限にする効果があることから成り立っています。
カルセドニーの ヒーリング効果
持ち主の心が精神的に落ち込んでいるときや、緊張感から解放して、気楽に物事に対処できるように導きます。また人間関係を円満にして、問題点をスムースに解決します。すべてを包み込むような穏やかさがあるので、子育ての時にも大きな力を示してくれます。
カルセドニーのスピリチュアルエネルギー
社会生活を円満に過ごすために、人との間に信頼関係があれば、大きな味方を得られたようなものです。カルセドニーには 「愛情」と 「心なごむ」 力と意味があり、更には優しい気持ちを持ち続けます。それに純粋な心で、前向きに行動できる力も、そなえています。
カルセドニーのお手入れ方法
モース硬度:6.5~7.0で硬度は高く、扱いはしやすいのでお手入れも、簡単です。清水での洗浄も可能で、日光や塩にも強く、セージ、月光、クラスターなどいずれの方法の浄化も選べます。ただし、色付きの場合には紫外線を浴びると、色落ちすることもありますから、保管するときには十分気を付けて、出来れば光を避けてください。