【イエローオパール完全ガイド】イエローオパールの特徴や意味、お手入れ方法を解説

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太陽を思わせるような明るい黄色の宝石イエローオパール。遊色効果をもたないので、一見しただけではオパールの一種であると気付かない人も多いです。今回はそんなイエローオパールについて、徹底解説していきます。イエローオパールの特性や、コモンオパールの詳細、取り扱い方法など、科学的な内容はもちろんの事、パワーストーンとしての効果や浄化方法も紹介。これを読めば、イエローオパールの全てが理解できますよ。

イエローオパールの特徴

 まずは、基本的な情報から見て行きましょう。

宝石名オパール
分類ケイ酸鉱物
化学組成 SiO2・nH2O
結晶系非晶質
モース硬度5~6.5
比重2.15
主な産地オーストラリア・メキシコ

遊色効果がないイエローオパールも、科学的な特徴は遊色効果のあるタイプと同じです。つまりイエローオパールもケイ酸鉱物であり、化学組成に水分が含まれている非常に珍しい宝石なのです。このケイ酸鉱物であるという点と、水分が含まれているという点は、重要な事柄です。ではイエローオパールの物理的な特徴について、更に詳しく見て行きましょう。

イエローオパールとは遊色効果のないコモンオパールの一種

イエローオパールは、不透明から透明まで様々な外観がある宝石です。ところが、オパール特有の七色の煌めきである、遊色効果はありません。このような遊色効果を持たないオパールを総称して、コモンオパールと呼びます。 コモンオパールには他にも、ピンクやブルー、グリーンといった様々な色のものが存在します。

これらのコモンオパールは、主に不透明から半透明のものが多く、地色に乳白色が混ざった色になっている場合が多いです。イエローオパールも多くはミルキーな外観で、不透明から半透明ですが、中にはシトリンのように透明なタイプのものも存在します。ただし、濁りの無い透明なイエローオパールは希少で、ほとんどの場合は不透明もしくは半透明と考えて相違はありません。

また、透明度が非常に高いイエローオパールは、ファイアオパールという別の宝石名に分類されることもあります。ファイアオパールとは、その名前の通り燃え盛る炎のような外観のオパールのことです。その定義は、以下の2点。

  • 透明もしくは亜透明(半透明よりも透明度が高い)であること
  • イエロー、レッド、またはオレンジからブラウンまでの色範囲であること

ファイアオパールは、遊色効果の有無は問いません。つまり、透明な黄色のコモンオパールは、ファイアオパールの範疇に入るのです。ファイアオパールとイエローオパールでは、前者の方がより市場価値が高いため、通常ファイアオパールの範囲にある石をイエローオパールとは呼びません。ですが、分類には明確なルールがありませんので、黄色のファイアオパールをイエローオパールと呼ぶ場合もあります。

コモンオパールとプレシャスオパールの違い

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コモンオパールとプレシャスオパールの差は、遊色効果の有無です。では、なぜ同じオパールなのに、遊色効果があるものとないものに分かれるのでしょうか。遊色効果とは、オパール内にある球状のシリカが規則正しく並ぶことで生まれる、光学効果の一種です。球体の隙間に光が当たると回折現象が起こり、オパールの不思議な七色の煌めきが生まれています。 

ところがこの現象は、オパール内のシリカが整然と規則正しく並んだ時にだけ見られるものです。不揃いだったり一部のみが揃っていたりするだけでは、遊色効果は表れません。つまり、コモンオパールとは、オパール内のシリカが規則正しく並んでいない状態のオパールの事なのです。

コモンオパールの合成と取り扱い方法

オパールという宝石は、合成や多種多様な処理が施される宝石です。ただし、それらの多くは、遊色効果のあるプレシャスオパールを作成するために行います。これは、コモンオパールよりもプレシャスオパールの方が、市場価値が高いからです。では、コモンオパールには合成や処理は存在しないのでしょうか?

そんなことはありません。実際に合成コモンオパールも、作成されています。たとえば、先ほど紹介したファイアオパールは市場価値も高いため、合成して作成する場合があります。ただし、ミルキーな外観の半透明から不透明のコモンオパールは産出量も豊富なため、一般的に合成で作成することは稀です。

そんなコモンオパールの取り扱いでの注意点は、プレシャスオパールと同じです。オパールは硬度が低く、急激な温度変化により破損の恐れがあります。長時間日光に晒したり、エアコンや暖房器具の熱風が直接当たる場所に保管したりすることは避けましょう。また、成分中に水分が含まれるオパールですが、湿度の急激な変化でダメージを受けることもあります。そのため、水中に沈めたり濡れたタオルで拭いたりすることも望ましくはありません。オパールは全般的に、極端な環境変化を与えることなく扱うことが重要です。

イエローオパールの意味

プレシャスオパールには、感性を高めたり、才能を開花させたりする力があります。では、コモンオパールであるイエローオパールには、どのような意味があるのでしょうか。次はイエローオパールパワーストーンとしての意味について、見て行きましょう。

イエローオパールの効果

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イエローオパールもまたプレシャスオパールと同様に、自身の才能を開花させる力があると言われています。また、自己表現や芸術的な感性を高めるのにも役立ちます。更に、自己の表現力が高まる力を持っていますので、恋愛成就や、良縁を呼び込む力もあります。

このようにイエローオパールは、持ち主の思考を明るく前向きに整えてくれる効果があります。つまり、イエローオパールとは人生を前向きに、気持ちを上向きに導いてくれる、そのような効果を持つパワーストーンなのです。

イエローオパールが持つエネルギー

イエローオパールの一番のエネルギーは、その色味です。太陽の光のような温かみのある黄色が、あなたの気持ちを前向きにし、人生をより良い方向へと導いてくれるのです。この黄色という色は、第3のチャクラとの関係が深い色でもあります。みぞおち辺りにある第3チャクラは、感情を司っています。自己表現力や才能を開花させるイエローオパールを用いて、第3チャクラ活性化させることで、気持ちを前向きにすることが出来ます。

イエローオパールと相性の良い石と悪い石

イエローオパールは幸運を運ぶ石であり、あなたの気持ちを前向きにしてくれるパワーストーンです。そのため、他のパワーストーン組み合わせても、多くの場合は問題ありません。例えば、同じ黄色のシトリンやアンバー、日本でも古くから神聖視されてきたヒスイとの相性も良いです。逆に、イエローオパールとの相性が悪い石は、癖が強いと言われているパワーストーンです。

たとえば、モルダバイトは地球に隕石がぶつかった衝撃で生まれた宝石です。その特殊な生成状況も相まって、パワーストーンとしては非常に力が強い宝石であると言われています。更に癖が強いパワーストーンでもありますので、イエローオパールと合わせるのは控えた方が良いと言えます。基本的には、イエローオパールはどのような石とも相性は良いので、あなたの目的に合わせて好みのパワーストーンと合わせると良いでしょう。

イエローオパールの浄化方法

イエローオパールは、プレシャスオパールと同じ化学的特性を持ったパワーストーンです。そのため、浄化の際もプレシャスオパールと同じ点に注意する必要があります。まず、先ほど解説した通り、太陽光に長く当てたり、流水に晒したりすることは、オパールの性質上好ましくはありません。

温度や湿度といった周囲の環境変化が大きいと、オパールはひび割れたり、変色したりする可能性があります。同じように、塩による浄化オパールを変質させる可能性があります。これら3つの浄化方法は、オパール浄化に利用するのは控えましょう。更にオパールは硬度の低い宝石ですので、水晶のクラスターで浄化する際は、擦り合わせないようそっと置くことをおすすめします。オパールは、宝石としては弱い部類に入る石です。浄化の際も、注意を払って扱ってください。

イエローオパールはあなたの才能に影響を与えるパワーストーン

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遊色効果を持たない宝石イエローオパールは、科学的な観点から見ると、プレシャスオパールと大きな違いはありません。環境変化に弱く、極端な気温変化や湿度変化によって傷つけてしまう可能性があります。そんなイエローオパールですが、まるで太陽を思わせるような色味が、あなたの才能を開花させる力を持っています。自己表現力の向上にも役立つパワーストーンですので、恋愛や仕事に悩んでいる方にもおすすめの石です。イエローオパールの前向きな輝きで、あなたの人生を明るく照らしてみて下さい。

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