ブラックダイヤモンドについて
ダイヤモンドの中にも漆黒のカラーリングを持つブラックダイヤモンドという、通常のダイヤよりもさらに硬い硬度を持つダイヤがあります。 通常のダイヤに石墨や黒鉛が含まれるという、偶然の産物でブラックダイヤモンドは誕生しました。
黒さゆえのブラックダイヤモンドの魅力を細部まで引き出していきます。
ブラックダイヤモンドの特徴
見た目にも分かるように、通常のダイヤと比べると黒という異彩のカラーリングを持つことを特徴とします。その黒さの理由は炭素量が通常のダイヤよりも多く、さらに石に石墨や黒鉛などの微粒子が含まれるグラファイトといったインクルージョン(内包物)が含まれているからなのです。
ダイヤはカラーリング関係なく全共通して、地球深部のマントル付近で高い圧力の負荷があってできる鉱物です。通常のダイヤでも地球の圧縮ゆえの硬さがありますが、ブラックダイヤはその上をいく硬さを持ちます。和名にも仏教からちなんだ、壊れづらいという意味を持つ「金剛石」という名前が付くほどなのです。通常のダイヤは単結晶なのですが、ブラックダイヤは多結晶で生成され、劈開がないことでさらに壊れづらいとされています。
ブラックダイヤモンドの見分け方
ブラックダイヤモンドは人の手によって色を着けられた、天然とはいえないものが多く出回っています。通常のダイヤに色を着けるための加工処理がされて(トリートメント)、天然風のブラックダイヤにできるのです。他にも、ブラックダイヤのような見た目の石もあります。オニキスが代表されますが、輝きの度合いを見るとブラックダイヤとの違いは一目瞭然です。
色
天然のブラックダイヤでは、実はむらがなく鮮やかに黒で統一されたものはとても希少とされています。色むらがあるものは装飾用としてではなく工業用として流通されます。
ルーペなどでブラックダイヤの中をよーく見てみると、内包物が確認されます。その様は夜空や宇宙のような情景に例えられます。内包物が見えるのは天然の証でもあります。
形状
ブラックダイヤは通常のダイヤよりも硬いので、研磨や加工には非常に手間どってしまうものとなります。そのためなのか、研磨に余念が足りないブラックダイヤが多く流出しています。細部まで手がこめられたブラックダイヤを選びたいところですよね。
主にはラウンドブリリアンカットされてあるものの、パビリオン部分に力を注いでないブラックダイヤが多く出ていることが現状です。見た目には隠れる部分になるので研磨が省かれやすい部位になります。パビリオン部分に注目してみましょう。
価値
ブラックダイヤモンドの産出量の少なさもあり、天然のブラックダイヤであれば高い価値が付きます。ですが、着色加工など人工のブラックダイヤが多く出回っていることで、ほとんど価値が低く設定されています。
ブラックダイヤモンドの歴史
ブラックダイヤモンドには黒さゆえのエピソードがあります。呪いがある、不幸になる、不吉などネガティブなできごとがあったとされているからです。しかしその印象は今ではおとぎ話として伝承されています。
今ではファッションアイテムに取り入れらるほどに人気が高まっているのも事実です。
ブラックダイヤモンドの由来
ダイヤは元々「征服されない」「堅い」という意味のギリシア語「adamas(アダマス)」が語源とされています。このことから権力者たちがダイヤに魅入るのも深く頷けますね。そこにブラックダイヤの存在を知ったのですから、放っとくはずがありません。
ブラックダイヤモンドにまつわる話
その昔、インドの創造神であるブラフマー像の目に嵌められたブラックダイヤがありました。そのブラックダイヤが何者かによって盗まれてしまったのです。いつしかそのブラックダイヤは宝石商の手に渡り、その後ロシアの王妃が所有することになったのです。
点々と渡り歩くブラックダイヤですが、所有した人物が自殺で死を遂げるという共通することが相次ぎました。その事実に人々はブラックダイヤは「呪われている」と慄きました。
次に所有した人物はまたもや宝石商だったのですが、彼の「さらにカットをして呪いを解消させよう」というアイディアによりブラックダイヤは3分割され、現代でもそのブラックダイヤを所有する人物がいるようです。
このブラックダイヤは「ブラック・オルロフ」というロシア王妃の名が付けられたとても有名なブラックダイヤとなっています。
ブラックダイヤモンドの原産地
ロシア、南アフリカ、コンゴ共和国、アンゴラ、オーストラリア、ブラジル・インド・タンザニア・ザイール
ブラックダイヤモンドが男性に人気のわけ
ダイヤが永遠の愛という意味を持ち、結婚指輪に選ばれることはとてもポピュラーになりました。男性はブラックダイヤ、女性はホワイトダイヤと対とする意味を持ち扱われるようになり、ジュエリーとしての需要は高まっていくばかりです。
黒を取り入れたファッションが流行するようになったのは、多くの男性が憧れるフランクミュラーの腕時計にもブラックダイヤが使用されたことや、ファッション界でのトップであるシャネルが起用したことが関わっています。黒を基調としたシックかつクールな印象のブラックダイヤは、男性のアクティブさや聡明さ、そして自身の魅力を引き出してくれる憧れのファッションアイテムとして重宝されるようになりました。
ブラックダイヤモンドの効果
ブラックダイヤモンドは「悪魔も魅了させる」と言われるほどの強い力が込められています。その強い魅力を持つブラックダイヤを持ったことにより、所有した人物の魅力までも最大限に発揮してくれるともいわれています。
ほか、ものごとを貫き通す精神力を高め、頭脳明晰になるよう思考力もクリアにしてくれます。結果、自分の中にある潜在能力を引きだし気付くことで、新しい道が切り開ける効果もあります。
ブラックダイヤモンドの石言葉
成功、成長、不屈、開花、革命的
ブラックダイヤモンドがおすすめな方
- 新しい自分を見出したい方
- 自信をつけたい方
- 仕事を成功させたい方
- 上を目指す者として努力を惜しみたくない方
ブラックダイヤモンドの浄化・お手入れ法
太陽浴、月浴、ホワイトセージ、天然塩、音
硬度が強いことで、極度に繊細に浄化やお手入れをする必要はありません。
しかし、長年の圧などの負荷で欠けてしまうことは考えられます。せっかくのブラックダイヤという貴重な存在なのですから、大切に浄化、お手入れをしましょう。
ブラックダイヤモンドと相性がいいパワーストーン
相性がいいパワーストーン | ブラックダイヤと合わせたことによる意味、効果 | |
アポフィライト | 目標物一点のみに定めて達成のために突き進む力を持てます。 | |
ガーデンクォーツ | 変わらぬ健康と長命を授かり、自らを成功へ導いていってくれます。 | |
スギライト | 癒し効果を得ることによって、最大限のパフォーマンスが常にできるようになります。 | |
エンジェライト | 自らの助力となってくれる人々への思いやりを忘れないようになります。 | |
ルビー | 良縁に恵まれることでビジネスでの活躍の場を広げることができるようになります。 |
おわりに
黒には悪い意味があるという考えが主流となった時代に、ブラックダイヤはその印象を増長させる歴史を作ってしまいました。ですが、一時だけでも神仏の一部となったものなのですから、盗むという失礼な扱いをしてしまえば怒りも買ってしまっては当然だと思います。石には意思という念が込められるものです。
現代においてブラックダイヤは、自らのパワーを高めるお守りとして重宝される、ファッションアイテムにもなるパワーストーンです。
是非、ブラックダイヤモンドの魅力を自らのものとして楽しんでいってください。