#【アメジストの起源と逸話 】
アメジストは昔から珍重されてきた宝石で、魚座と2月の誕生石として有名です。古代エジプトからイギリスの王冠の宝石まで、世界中の王室のコレクションに含まれている高貴な石として存在していました。古代文明では、多くの宝石よりもアメジストの方が珍重されていましたが、現在ではサファイアやルビーなどの宝石よりも認知度と価値が高くなっています。そんなアメジストの歴史・起源をご紹介します。
アメジストの起源と逸話
アメジストの紫色は王室御用達の色とされており、神秘や慈愛をあら合わす色であり、キリストを象徴する色として使われていました。聖バレンタインは、キューピッドの像が彫られたアンティークのアメジストを指輪にセットしたと考えられています。アメジストについては聖書にも多くの記述があり、神秘的なパワーを秘めた石とされ、古くから大切にされてきたと伝えられています。
また、大祭司アロンの胸当てに使われていた12個の宝石の一つでもあ、聖都の第十二の基礎はアメジストで築かれました。しばらくの間、真のアメジストはダイヤモンドと同等に評価されるほど貴重な石とされておりましたが、その後、南米などで大発見され、アメジストはより豊富になり身近な石となったのです。大発見の影響から珍しく貴重価値も下がったため、アメジストの価格は低下し身近に愛用やすい石となったのです。
アメジストの語源と名前の由来
アメジストという名前は、地味な意味の古代ギリシャ語のamethustosに由来しています。アメジストは持ち主が過度に酔うことを防ぎ、また、冷静で真面目な心を植え付けると言われており、アメジストだけで作られたコップやゴブレットから飲むと、全く酔わないと信じられていました。ギリシャ神話では、アメジストは酒と酒宴の神ディオニュソスの涙で紫色に染まった岩石の結晶でした。
古代エジプト人はこの石をヤギの干支の代表として使用していました。ヤギはブドウの木やブドウ畑の敵とされ、ワインの解毒剤とされていました。また、アメジストは邪悪な考えをコントロールし、知性を高め、ビジネスでは抜け目のない人間にし、兵士を戦傷から守り、戦士の勝利を助け、狩猟を助け、伝染病から身に着ける人を守り、宝石に熊の姿が刻まれていれば悪魔を追い払うと考えられていました。
アメジストは、人間の種類の最高の、純粋な願望をもたらす宝石として知られていました。貞操観念、節酒、そして自分の考えをコントロールすることは、この石を身につけることによって高められるすべての属性であったと考えられています。宝石は、情熱の怒り、およびその着用者の暴力的または基本的な性質から守るでとされ、穏やかな勇気、そして熟考を奨励しています。
アメジストの秘めたパワーとして知られていないことがたくさんあります。一般的には、仕事が忙しくてリラックスできない人など、ストレスを多く抱えている人にとって癒し効果が期待され、不眠症の治療にも役立つとされています。また、憂鬱な気分になりやすい人や、全体的に憂鬱な気分になりやすい人にもアメジストは効果があるといわれています。アメジストは、内なるものを与えるお守りとして働くとされています。
アメジストの知られざる効果
あまり知られていないのが、美しさを拡大するおまじないにも使われ、伝統的な中国医学では、胃痛や悪い夢のために処方されているということです。また、肺の病気の治癒や体内の解毒を助けると信じられており、大胸筋の浄化に最も効果があるとされています。
さらに、ピアスのように頭の近くに装着すると、頭痛を和らげるだけでなく、思考のプロセスをクリアにして、より効率的に情報を処理できるようになると言われています。また、精神機能が混乱して方向性が定まらなくなっている心のブロックを緩め、よりクリアな思考への道を切り開いてくれます。