【エンジェライト完全ガイド】歴史や意味、お手入れ方法を解説

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柔らかなブルーカラーが印象的な、エンジェライト(Angelite)。その淡い色味に惹かれる人も多く、人気があるパワーストーンです。癒しの効果があり、名前の通り天使への祈りを届ける石とも言われています。今回はそんなエンジェライトの科学的な面からスピリチュアルな面まで、総括してご紹介していきます。

エンジェライトついて

エンジェライトは、和名では硬石膏と表記します。この硬石膏とは、実はエンジェライトだけを指すのではなく、アンハイドライトという鉱物を指す名称。つまりエンジェライトのことを知るには、まずこのアンハイドライトについて知っておく必要があります。

アンハイドライトとエンジェライトの関係

先ほど紹介したように、エンジェライトの和名は「硬石膏」と表記します。この硬石膏とは、本来はアンハイドライトという鉱物を指す和名です。つまり、エンジェライトとはアンハイドライトの一種なのです。

アンハイドライトという名前は、「水を含まない石」と言う意味があります。アンハイドライトの成り立ちは、もともと石膏(ジプサム)であった鉱物が、天然の作用により水分を失い、変化したものです。もちろん、アンハイドライトはただの乾燥したジプサムという訳ではなく、別の鉱物として区別されています。

そんなアンハイドライトの中で、成分中にストロンチウムが含まれて青色になったものが、エンジェライトです。ただし、パワーストーンの分類方法では、青色系アンハイドライトの中でもペルー産のものだけをエンジェライトと呼ぶ、という意見もあります。

ストロンチウムが含まれた青色のアンハイドライトは、ペルー以外の地域でも産出します。もちろん、見た目も成分も同じなので、簡単に産地を特定することはできません。もしあなたがペルー産を欲する場合は、信頼置ける業者からの購入をおすすめします。

エンジェライトの特性

では、次にエンジェライトの特性について見ていきましょう。

宝石名エンジェライト
和名硬石膏
化学組成 SrCaSO4
結晶系直方晶系 ※
モース硬度3~3.5
比重2.90 ~ 2.99
主な産地ペルー
※近年「斜方晶系」という名称は、日本結晶学会によって「直方晶系」に改めることが推奨されています。そのため、ここでも結晶系は直方晶系と表記しています。

エンジェライトは、モース硬度が3~3.5と引っ搔きに弱い性質があります。硬貨など、日常的に使用する金属で、表面に傷を付けることができます。もちろん、硬度が3.5以上ある鉱物とこすり合わせることでも傷がつきます。

そのため、エンジェライトは表面にコーティングが施されている場合も多い鉱物です。ですが強化のための処理を施されていても、元々が強度のある鉱物ではありませんので、手荒に扱うことは避けることが重要です。

エンジェライトの歴史

エンジェライトと言う名称は、天空を思わせる淡青色と、空から舞い降りる天使のイメージが重なって、名付けられたと言われています。また、アンハイドライトという鉱物の名は、1804年に定められたものです。エンジェライトがパワーストーンとして一般的に出回るようになったのは、それから約190年近く経った1980年代後半のこと。

やがて1990年代になると、エンジェライトはパワーストーンとして人気を集めることになります。エンジェライトは鉱物としては比較的歴史が浅く、その名称からも分かるように、鉱物としての側面よりもスピリチュアルな側面を重視された石であると言えます。

エンジェライトの特徴

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天使との結びつきがある石であるエンジェライトは、癒しの力を秘めた石です。また、硬石膏は、かつて中国では解熱作用のある漢方薬としても用いられていました。パワーストーンとして特に注目を浴びたのは、先ほども紹介したように、20世紀の終わり頃のことです。

では次に、今でもパワーストーンとして人気のあるエンジェライトの、スピリチュアルな特徴について見ていきましょう。

エンジェライトの意味

高次な存在や天上の世界との繋がりの役目を持つ、エンジェライト。その役目はまさに、天使が持つ役割と同じです。つまり、エンジェライトは名前の通り「天使の石」という意味があります。また、エンジェライトは気づきや癒しを与えてくれる石でもあります。

普段気付きにくいことに気づかせてくれたり、イライラした心を癒して相手を許す心を与えてくれたりと、友愛の心をもたらすという意味も持ち合わせています。あなたが不安に襲われた時や強いストレスに襲われた時は、エンジェライトの癒しの力が効果を発揮するのです。

スピリチュアルなエネルギー

エンジェライトは、その明るい青色から第5チャクラに対応するパワーストーンであると言われています。第5チャクラは喉の辺りにあり、コミュニケーション力や理解力を司っています。青色や水色が第5チャクラに対応する色であるため、エンジェライト以外にもセレスタイトやなどの石も同じ第5チャクラのグループに含まれます。

この第5チャクラを開く力に、エンジェライトの癒しの力が加わることで、周りの人を許す心や、深い慈愛の心をもたらしてくれるのです。あなたが言い知れない不安を抱えているとき、イライラして誰かにあたってしまうときは、そのエネルギーに触れてみましょう。

エンジェライトと相性の良い石

エンジェライトは、癒しを与えたり不安を解消したりする石です。そのため、恋人との愛を深めるムーンストーンや、邪気や邪念を払うラピスラズリとの相性が良いと言われています。また、特筆する程に相性が悪い石がないことも、エンジェライトの特徴の一つ。そのため、あなたの状態に合わせて様々な石と合わせることが出来ます。

ただし、エンジェライトには相性とは関係なく、避けるべき組み合わせの石があります。エンジェライトはひっかきに対する強度である、モース硬度が低い鉱物です。そのため、数珠ブレスレットのように石と石が触れ合うアイテムでは、硬度の高い石が隣り合うことは避けた方が良いです。

また、エンジェライトはへき開性を持つ石でもあります。へき開性とは、「特定方向から力が加わった際の割れやすさ」を意味します。どの方向からの力に弱いかは、一般的には肉眼で判断できません。そのため衝撃が加わるような使用方法も、避けるべきです。

エンジェライトのこのような性質を補うために、石自体に含侵やコーティングといった処理を行う場合があります。見た目を改善したり、別の宝石に見せかけたりするための加工ではありませんが、人工的な加工に変わりはありません。もしあなたが処理していない純粋なエンジェライトを求める場合は、売り手に処理の有無を確認することを忘れないでください。

エンジェライトのお手入れ方法

強度があまり優れていないパワーストーンは、お手入れの際にも注意が必要です。エンジェライトを扱う際の浄化方法で望ましいのは、月光浴、セージやハーブなどの香りでの浄化、または水晶クラスターによる浄化です。逆に望ましくない浄化方法は、日光や流水、塩による浄化です。退色や変色、変質の可能性があります。

エンジェライトは癒しのパワーストーン

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エンジェライトは、その名前の通り天使のような役割を持つパワーストーンです。また、不安を緩和したり、気づきを与えてくれたりする力もあります。このような性質により、エンジェライトは癒しのパワーストーンとしても知られています。そんなエンジェライトですが、他のパワーストーンよりも強度の面で多少注意が必要な石でもあります。

硬石膏という鉱物の一種であるエンジェライトは、モース硬度が低く、へき開性も持つ石。もちろん、パワーストーンとしての使用に耐えられるように、加工処理も行われています。とは言え、普段の取り扱いや浄化の方法にはくれぐれも注意を払うようにしましょう。 癒しの力をもつ天使の石で、あなたの不安や苛立ちを癒してみましょう。

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