#【エメラルドの起源と逸話 】
エメラルドは昔から王族にも愛されてきた宝石で、5月の誕生石・パワーストーンとしても有名です。エメラルドの歴史はとても古く世界の4大とも言われています。クレオパトラにも愛された宝石、そんなエメラルドの歴史・起源をご紹介します。
エメラルドの起源と逸話
エメラルドの最も初期の記録は、4500年前の世界最古の書物であるプリセパピルスにまでさかのぼります。 歴史を通じて、ジャッキーO、エリザベス女王II、ダイアナ妃などの著名な女性は、エメラルドに身を包みました。
ギリシャ時代にはクレオパトラに愛され、ローマ帝国時代、プリニウスにダイヤと真珠に次ぐ宝石と言われ、皇帝ネロはエメラルド製のモノクルを持っていたと言い伝えがあります。ポンペイなどのトーマ帝国時代の遺跡からはエメラルで作られたものが発掘されるそうです。
ギリシャやローマでは、占星術が影響をしヴィーナスに捧げられた宝石のひとつです。ユダヤの伝説でソロモン王が神から授かった宝石の一つにエメラルドがあったと言われています。
エメラルドとクレオパトラ
何千年もの間、王族は宝石やジュエリーの素晴らしいコレクションを持っていることで有名でした。最も有名なコレクションの1つは、エメラルドに熱狂的であると言われたクレオパトラのコレクションでした。エジプトからそれほど遠くないエメラルド鉱山の最も早い既知の場所でした。この鉱山は、クレオパトラがギリシャ人から奪い自分のものであると主張しています。
また、砂漠のゼベルゲット島で発見された世界で最も古いペリドットの源泉をも自分ののもだと主張しました。これはおそらく、クレオパトラのエメラルドコレクションの多くが実際にペリドットであることが判明した理由を説明しています。
贅沢なジュエリーに使用するだけでなく、クレオパトラと古代エジプト人は、エメラルドを使用して目の病気を治療し、緑色が生殖能力と再生を表すと信じていました。死者は、永遠の若さを象徴するため、しばしばエメラルドで埋められました。エジプトを去った要人を訪問したとき、クレオパトラは大きなエメラルドに彫られた彼女の肖像を彼らに示しました。
1817年、クレオパトラの「失われた」鉱山が再発見されました。しかし、紀元前3000年から1500年にかけての大規模な採鉱のため、エメラルドの供給は長く使い果たされていました。
エメラルドの語源と名前の由来
「エメラルド」という名前は、単に「緑の宝石」を意味するペルシア語で、ペルシア語起源の女の子の名前で「緑」を意味します。5月の誕生石であり、その月に生まれた女の子に特に適しています。エメラルドの豊かな緑は、古来より魂を癒し、想像力を刺激してきました。その名前は、古代ギリシャ語で緑を表す「smaragdus」に由来しています。
エメラルドの知られざる効果
ローマのプリニー長老は、紀元1世紀に出版された自然史でエメラルドについて説明しました。「緑の緑は何もない」が彼の評決でした。彼は初期のラピダリーによるエメラルドの使用について「柔らかくて緑色のエメラルドを見て、疲れを和らげて倦怠感を取り除くエメラルドを見る以外に、目を元に戻す方法はありません。」と、説明しました。
現在でも、緑色はストレスや目の疲れを和らげることが知られています。
他にも、サンスクリットの医術でエメラルドは解毒や下痢、消化を助けると言われペルシャやアラビアの聖者には解毒以外にもてんかんや肝臓病など、万能薬として扱われていました。